オープンイノベーション
最近、大企業においてオープンイノベーションを進める話を良く聞く様になってきました。
(※イノベーションとは、新しいものを生産する、あるいは既存のものを新しい方法で生産すること。従来は「技術革新」と訳す傾向があっが、イノベーションは、分野融合による既存技術の組合せや経営の革新等からも起こり得ることから、新たな価値の創出による経済社会の変革の側面に焦点が当たるように現在はなっている。)
今までの日本企業は自社内に強み(自社の事業に関連する研究開発から製品開発まで)を持ちそれを活かしてイノベーションを起こしてきました。いわゆる自前主義と呼ばれるものです。しかし、ICTの急速な発展や新興国の台頭によりイノベーションの流れが激しくなってきました。
特にこうした流れの中で、オープンイノベーションを活用した世界企業の成功が目立つようになってきました。アメリカでは P&Gや Appleなどが取り組み、他社との差をさらに広げていったと言えます。ところが日本では今までの自前主義にこだわったためにイノベーションに乗り遅れたと言われています。
(日本でも、 コマツや ユニクロ・東レなどオープンイノベーションに成功した企業はあります。)
ではこのキーとなるオープンイノベーションはどういったものでしょうか?
外部に存在するアイデアを内部での活用することと、内部で活用されていないアイデアを外部で活用することで新しい価値を創造するといわれています。要するに自社に足りない技術やアイデアをは外と連携することで補いイノベーションを起こそうというものです。現在多くの大企業はこの連携先として、小回りが利き特定のテーマを素早く解決できるスタートアップ企業を選ぶことが多くなっています。
具体的なオープンイノベーションのイメージ
各地域のスタートアップの特色
<アジア>
政府主導は吉と出るか—アジアのオープンイノベーション事情
https://forbesjapan.com/articles/detail/18779/1/1/1
○木村社長のオープンイノベーションの記事(Forbes)
<イスラエル>
政府が中心となって多額の資金を拠出し複数のプログラムを運営しています。また、VC・海外投資家、グローバル企業を誘致してエコシステムを構築しています。
<アメリカ>
シリコンバレーを中心に大手IT企業がオープンイノベーションに取り組んでいます。また、VCやエンジェル投資家は投資額も大きく、企業家のメンターとしての役割も果たしています。更にエコシステムを形成する産官学組織やVC・エンジェル投資家間の人材流動も盛んです。
<ドイツ>
フラウンホーファー協会が産学の橋渡しをおこないオープンイノベーションを支援しつつ、産業界等の連携を促進する評価基準・予算配分モデル、技術移転・ベンチャー支援など充実した体制があります。ドイツの特色としては中堅中小企業に対してもきめ細やかな研究開発サービスを提供しています。
特に今回の講座ではアジアのスタートアップ企業との連携をテーマに掲げています。